夕方5時半、私たちは再び17階へ上がった。
午後にお茶をいただいたばかりのカウンターは、もう模様替えされていた。アフタヌーンティーは片づけられ、夕食に入れ替わっている。ハッピーアワーといえば、お酒に添える小皿が数品ほどだろうと思っていたが、一巡してみて、そうではないと分かった。

蒸籠を開けると、黒い割包
温かい料理の列で、最初に目に入ったのは竹の蒸籠だった。蓋はきちんと閉まっている。

開けてみると、黒い割包の皮が一つひとつ蒸籠に並び、ふんわりと蒸し上がっていた。

そばには、つやつやに煮上がった豚バラ肉の鍋。肉を一片割包にはさみ、ピーナッツパウダーをふり、パクチーを添える。自分の一品は、自分で仕上げる。


こういう、自分で手を動かす食べ方が好きだ。夕食の中に小さな所作が一つ加わるだけで、食べる速度がゆっくりになる。
同じ列には魚卵のせ焼売もあった。蒸籠を開けた瞬間、湯気が先に立ちのぼる。

月亮蝦餅(海老のすり身の揚げ物)は一片ずつに切られ、鍋の中で温められていた。黄金色で、見るからにサクサクだ。

さらに進むと、牛肉チャーハン、季節野菜と鶏肉、チーズ焼きグリーンカレーチキンと、鍋が次々に続く。



最後はスープ。マッシュルームのポタージュのそばには、クルトンとかぼちゃの種が小鉢に入れてあった。量はお好みで、自分で加える。

ここまで食べて、私はもうこの食事をお酒に添える小皿とは思えなくなっていた。これは夕食、それもとても丁寧な夕食だった。
スモークサーモンは二つの表情
冷製料理は反対側のカウンターに並んでいた。チーズ、コールドミート、スモークサーモン——それぞれの前に、名前とアレルゲンを記した小さなカードが置かれ、とても分かりやすい。

スモークサーモンには二種類あった。一つはプレーン、もう一つはハーブをまとったもの。両方を少しずつ取り、玉ねぎとソースを添えていただいた。

パンとデザートはカウンターのもう一方の端にあった。パンが数種、バターは小分けのケース入り。デザートは一格ずつ並んだ小さなケーキで、前に立つとつい足を止めて見入ってしまう。

まずはスパークリングワインを一杯
ワインは氷のバケツで冷やされていた。赤ワイン、白ワイン、ビール、炭酸水。手に取ると、ボトルにはまだ水滴がついていた。

その日はワインが数本あった。手に取って、ラベルを眺めた。



スパークリングワインは Prosecco で、カクテルカウンターのそばで冷えていた。

フルートグラスに注ぐと、泡が絶えずのぼっていく。窓辺に座ってゆっくり飲んでいるうちに、外は暗くなっていった。

スタッフおすすめの特製カクテル
ラウンジには専用のカクテルメニューがあり、夜のカクテルは5時半から7時半までの提供。洗練されたカクテルが6種、インターコンチネンタルの特製が2種あった。

スタッフがすすめてくれたのは、ラウンジで人気だというインターコンチネンタルの特製だった。2種とも注文した。一つは「インターコンチネンタル77」で、ジン、スパークリングワイン、レモン。もう一つは「インターコンチネンタル・ローニ」で、ジン、ベルモット、カンパリ。色は琥珀色だった。
そのあと、ティラミスも注文した。ウォッカ、牛乳、エスプレッソ、ティラミスシロップ、表面にはココアパウダーが一層。脚付きのグラスに注がれ、見た目はまさにデザートそのものだった。

この一杯が、たいそう気に入った。飲み終えてから、もう一杯おかわりをして、ゆっくり味わった。

結局、デザートまでいただいた
食べ終える頃、やはりデザートの格子に戻った。チーズケーキとチョコレートの小さなタルトを一口ずつ、グラスに残ったワインとともに、ゆっくり食べ終えた。

2時間は思ったより早く過ぎた。お腹いっぱいになり、外はすっかり夜。最後にもう一杯のスパークリングワインで、このハッピーアワーを完璧な「ハート」で締めくくった。

